メディア業界に就職しようとしたオタクの話

f:id:doitbabydoitbaby:20190301230721j:image

私は大学生時代めちゃくちゃオタクで、メディア業界に憧れがあり、どうにかこうにか潜り込もうとしていた。

動機は単純なこと、好きなアーティストやアイドルと一緒に仕事がしたかったから…。

当時好きなアーティストがおり、そのドキュメンタリーで全世界ツアーのファイナルが終わり、打ち上げでスタッフTを着て涙ぐむスタッフを観て、心底羨ましかった。

なんで私はあそこに居れないんだろうと鬱々とし、なにがなんでもあそこに行くぞと意気込んだ。

そこからなんとかインターンに参加すべく、知人のつてを辿り、業界人が集まる飲み会に参加し名刺を貰い、人脈を作り、エントリーシートを添削して貰い、とにかく必死だった。

結果は大手のメディア各社全滅。箸にも棒にもかからなかった。しかし、諦めきれなかった私はそれでもインターンを探し続け、中堅の芸能事務所でバイトさせてもらうことになった。

意外と好きなアーティストとは近しい関係の事務所で、私は意気揚々とバイトを始めた。

だが、そこの事務所にはマニュアルもなければ仕事の手順もなく、社員のひらめきに全てを託すような仕事の仕方だった。

社員もアーティストだった。私はアーティストではなかったのでただただ戸惑った。

そんなとき、お世話になったレコード会社の人にアドバイスを貰った。

「別にレコード会社でなくても、音楽は出来るよ。」

そうなのだ。メディア業界との関わり方は沢山あるのだ。それはつまり沢山の会社と関わるような仕事につけば良いということ。実際、私は新卒で入った会社はメディア関連の会社ではなかったが、アーティストと関わるような部署もいくつもあった。

 

新卒キップは大切にしよう。自分が行ける1番いいところにいこう。メディア業界でやっていく自信がある人や、それ以外の道を選んだら後悔してしまうならそのまま進めばいいと思う。

でも、そうじゃなかった私は、結果として一般企業に入り、そして本当に良かったと思う。

 

 

学生時代、あんなに憧れた気持ちが今では思い出せない。でもそれは悲しいことではない。

生きることは変わること。

目標や夢は、変わる可能性もある。

そうなったときに、将来の自分に選択肢をたくさん与えてあげたいと思う。

1人でも多くの就活生が、納得いく結果を得られるといいなと思います。