『かしこい狗は、吠えずに笑う』

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だいぶ前にみた作品だけど感想を書いておく!ブログが映画ブログのようになっている。
上に載せた画像みたいな、花とアリスっぽい映画だけど後半でふっとばされる
っていうけどこの映画の本当の見どこは登場人物ふたりの些細なやりとりとかやるせなさなんだよね。

主人公二人は理由は違えどクラスから嫌われてて、でもそれがきっかけで仲良くなって、毎日のように一緒に居るようになる。中学から高校にかけての時期ってマイブームみたいに一人の友達とべったりなことが多かったなって思い出した、でもそんないきなり仲良くなって毎日のように一緒に居るとどこからかおかしくなってどんどんギクシャクしていくんだよね。この映画ではイズミ(画像右)がとんでもないことしてて、そのせいで二人の仲が壊れていくんだけど、「とんでもないこと」はあくまでこの年頃の関係性の危うさとか距離感のつかめなさを際立たせるための装置であって主題ではない。

ギクシャクし始めたあとに、イズミがお弁当をつくってあげるんだけど、その健気さが怖くて悲しくてすごく痛々しかった。

後半は本当にとんでもないことが起きるけど、そのことをしてしまうイズミの不安定さは誰にでもあって、思春期は不器用で悲しくて、でも一番人を好きになる時期だったなって。思いました。

自主制作映画『かしこい狗は、吠えずに笑う』予告/『SHADY』Trailer - YouTube